HELLO WORLD if: 勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をする を読んだ.
HELLO WORLD if: 勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をする
伊勢ネキセ
HELLO WORLD if ー勘解由小路三鈴は世界で最初の失恋をするー (ダッシュエックス文庫)
- 作者: 伊瀬ネキセ,映画『HELLO WORLD」,堀口悠紀子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/09/20
- メディア: 文庫
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読んだ本の感想を書くやつをやろうかなと思い立って書き始めました.これを第一作に選んだという訳ではなく,たまたま今読んでいたのがこれだったので記念すべき一本目はThe Story of かでのんになりました.あ,貸してくれた友人くんありがとう.
これは現在やられている映画(まだやってるのか?)である,HELLO WORLDのスピンオフ,ifストーリーとなっています.とはいっても,これ本質じゃね?というところや,原作(映画)とはやっぱり違う世界だなというところもあり,これはこれとして別の作品と思って読む方が純粋に楽しめるのではないかと思います.
今回第一回目なのでどういうスタンスで書くか全く定まっていませんが,ネタバレととらえかねない記述があっても許してください.また,読んだ作品に対して,結局は全て主観でよかっただの悪かっただのと感想を言う(読まされる)ことになります.気分を害したらすみません,今後一生私の記事は読まないでください.あとあんまり長々書く気もありません.
さて,本編は殆ど映画と同じ時間の流れの通りに進んでいきます.勘解由小路三鈴(中学生)のもとにミスズ(二十年後の姿)が現れてなんだかんだします.かでのんの葛藤や成長について描かれ,また私の脳内ではあまり正確に再現できない描写としてスーパージャンプを決めたりなんだりがありました.かでのんってこういう女の子だったんだな,程度の感想を抱きながら最後まで読み終えてしまいましたが,結局まだちゃんと理解できないのがこのHELLO WORLDの世界の構造です.今いるこの場はデータであり,ナオミがやってくる元(10年後)もデータの世界.しかし,ミスズがやってくる元(20年後)は現実の世界というデータ世界の中のデータ世界,という二重構造が原作にあり(原作ではあまりちゃんとは触れられていなかったような),本作でもその前提は同じです.
あれ,そういえば脳死になったのって結局堅書くんなんだよね?けれどデータの世界はアルタラ(スペル忘れた)に記録されたそっくりそのままの京都の過去なわけですよね?そうすると一行さんが脳死になるのも,堅書くんが瑠璃を取り戻そうと自信を過去に送り込むのも実際に起こった事実(過去)であるはずです.
ん,いつ堅書くんは脳死になったんや?そしてそれを救おうとした瑠璃はいつからその道に進み始めたのか,それとも最初の二重構造は全て堅書くんの妄想で,20年後だけが本物?もうよく分かりません.
ここら辺が私にはよくわからずHELLO WORLDはどちらかというともやもやした作品という印象が強いです.まあ,野崎まどですからね.あのカド,ざライトあんさーの野崎まどですからね.そういえばいま野崎まど作品でバビロンってやつやってますね.これは結構期待してます.最終話前くらいで一気見しようかと思ってます.またオタクの友人たちと観賞会したいなぁ,と思いつつ,おしまい.
こんな感じでかなり適当に読んだ作品について一言二言いうだけで今後も続けていきたいです.あんまりがんばりすぎると大変だからね.